オズの魔法使い | 本のプレビュー | Little Reading
オズの魔法使い

オズの魔法使い

ドロシーはオズの国(くに)へ飛(と)ばされ、家(いえ)に帰(かえ)るために魔法使(まほうつか)いを探(さが)します。新(あたら)しい仲間(なかま)とともに魔女(まじょ)を倒(たお)し、自分(じぶん)の力(ちから)に気(き)づく物語(ものがたり)。

年齢
5-12


7396

著者
Frank Baum

アプリで読むオンラインで読む

1. 竜巻(たつまき) 🌪️

ドロシーはカンザスで、エムおばさん、ヘンリーおじさんと暮(く)らしていました。

家(いえ)は小(ちい)さくて灰色(はいいろ)でした。

まわりの土地(とち)も灰色(はいいろ)でした。

ドロシーのたったひとりの友(とも)だちは、小犬(こいぬ)のトトでした。

トトは小(ちい)さくて黒(くろ)く、長(なが)い毛(け)をしていました。

ある日(ひ)、ヘンリーおじさんが空(そら)を見上(みあ)げました。

いつもより暗(くら)い空(そら)でした。

「竜巻(たつまき)が来(く)るぞ、エム!」おじさんは叫(さけ)びました。

エムおばさんは仕事(しごと)の手(て)を止(と)めました。

「急(いそ)いで、ドロシー!」と叫(さけ)びました。

「地下室(ちかしつ)へ逃(に)げるのよ!」

でもトトはこわがって、ベッドの下(した)へ逃(に)げ込(こ)みました。

ドロシーはトトを追(お)いかけました。

トトを捕(つか)まえたとき、家(いえ)がガタガタと揺(ゆ)れました。

そして不思議(ふしぎ)なことが起(お)こりました。

家(いえ)が空(そら)へと持(も)ち上(あ)がったのです!

家(いえ)はクルクルと回(まわ)りました。

ドロシーは気球(ききゅう)に乗(の)っているような気(き)がしました。

こわくはありませんでした。

彼女(かのじょ)はベッドにはいって、眠(ねむ)ってしまいました。

2. マンチキンの国(くに) 🌺

ドロシーが目(め)を覚(さ)ますと、家(いえ)はドスンと着地(ちゃくち)していました。

ドアへ走(はし)って開(あ)けました。

外(そと)は、これまで見(み)たこともないような

美(うつく)しい場所(ばしょ)でした。

きれいな花(はな)が咲(さ)き、緑(みどり)の芝生(しばふ)が広(ひろ)がっていました。

木(き)の上(うえ)で鳥(とり)が歌(うた)っていました。

小(ちい)さな小川(おがわ)が流(なが)れていました。

3人(にん)の男(おとこ)の人(ひと)と、1人(り)の女(おんな)の人(ひと)が近(ちか)づいてきました。

みんなとても背(せ)が低(ひく)く、ドロシーと同(おな)じくらいでした。

丸(まる)い帽子(ぼうし)をかぶっていて、

動(うご)くたびに小(ちい)さな鈴(すず)がチリンチリンと鳴(な)りました。

「マンチキンの国(くに)へようこそ」

と女(おんな)の人(ひと)が言(い)いました。「私(わたし)は北(きた)の良(よ)い魔女(まじょ)です。

あなたが東(ひがし)の悪(わる)い魔女(まじょ)を退治(たいじ)してくれたのです!」

「まさか!」とドロシーは言(い)いました。

「私(わたし)は誰(だれ)も殺(ころ)したりしていません!」

3. 銀(ぎん)の靴(くつ)

「見(み)てごらんなさい」と良(よ)い魔女(まじょ)は言(い)いました。

彼女(かのじょ)は家(いえ)の角(かど)を指差(ゆびさ)しました。

銀(ぎん)の靴(くつ)を履(は)いた2本(ほん)の足(あし)が、家(いえ)の下(した)から飛(と)び出(だ)していました。

「あなたの家(いえ)が魔女(まじょ)の上(うえ)に落(お)ちたのです」と魔女(まじょ)は説明(せつめい)しました。

「おかげでマンチキンたちは自由(じゆう)になりました。

悪(わる)い魔女(まじょ)がみんなをこき使(つか)っていたのです」

良(よ)い魔女(まじょ)は、ドロシーに銀(ぎん)の靴(くつ)をくれました。

「これは魔法(まほう)の靴(くつ)ですよ」と言(い)いました。

「きっとあなたの役(やく)に立(た)つでしょう」

「カンザスの家(いえ)に帰(かえ)るのを手伝(てつだ)ってもらえませんか?」

とドロシーは聞(き)きました。

「エメラルドの都(みやこ)へ行(い)きなさい」

と良(よ)い魔女(まじょ)は言(い)いました。「オズの偉大(いだい)な魔法使(まほうつか)いにお願(ねが)いするのです。

彼(かれ)なら助(たす)けてくれるかもしれません。黄色(きいろ)いレンガの道(みち)をたどっていくのですよ」

良(よ)い魔女(まじょ)はドロシーのおでこにキスをしました。

キスをしたところには、光(ひか)るしるしが残(のこ)りました。

「これがあなたを守(まも)ってくれるでしょう」

4. カカシ 🌾

ドロシーは銀(ぎん)の靴(くつ)を履(は)きました。

バスケットにパンを入(い)れました。

そして、黄色(きいろ)いレンガの道(みち)を歩(ある)き始(はじ)めました。

トトも横(よこ)を走(はし)っていきます。

道(みち)はきれいな畑(はたけ)を通(とお)っていました。

ドロシーは畑(はたけ)の中(なか)にカカシを見(み)つけました。

棒(ぼう)につかまったカカシが、彼女(かのじょ)にウインクしました!

「こんにちは」とカカシが言(い)いました。

ドロシーは驚(おどろ)きました。「しゃべったの?」

「うん」とカカシは言(い)いました。

「ここから降(お)ろしてくれないかな?

この棒(ぼう)のせいで気持(きも)ちが悪(わる)くて」

ドロシーは彼(かれ)を降(お)ろしてあげました。

カカシは伸(の)びをして、ニッコリしました。

「どこへ行(い)くんだい?」と聞(き)きました。

「エメラルドの都(みやこ)へ、偉大(いだい)なオズに会(あ)いに行(い)くの」

とドロシーは言(い)いました。「カンザスの家(いえ)に帰(かえ)りたいのよ」

「オズは、ボクに脳(のう)みそをくれるかな?」

とカカシは聞(き)きました。「ボクはワラが詰(つ)まっているから、

脳(のう)みそがないんだ」

「たぶんね」とドロシーは言(い)いました。

「一緒(いっしょ)に行(い)って、頼(たの)んでみましょうよ」

そこでカカシは、ドロシーとトトと一緒(いっしょ)に

黄色(きいろ)いレンガの道(みち)を行(い)くことにしました。

5. ブリキのきこり 🤖

次(つぎ)の日(ひ)、みんなは森(もり)の中(なか)を歩(ある)いていました。

ドロシーはうめき声(ごえ)を聞(き)きました。

「なんの音(おと)?」と彼女(かのじょ)は聞(き)きました。

まわりを見回(みまわ)すと、道(みち)のそばに

ブリキでできた男(おとこ)の人(ひと)が立(た)っていました。オノを高(たか)く振(ふ)り上(あ)げたままです。

まったく動(うご)くことができません。

「助(たす)けてくれ」とブリキのきこりは言(い)いました。

「1年(ねん)もこのままなんだ。

油(あぶら)さしがボクの小屋(こや)にあるんだ」

ドロシーは油(あぶら)さしを見(み)つけてきました。

関節(かんせつ)に油(あぶら)をさしてあげました。

すぐにブリキのきこりは動(うご)けるようになりました。

「ありがとう!」と彼(かれ)は言(い)いました。

「こんな森(もり)で何(なに)をしているんだい?」

ドロシーはオズの魔法使(まほうつか)いのことを話(はな)しました。

「オズはボクに心(こころ)をくれるだろうか?」

とブリキのきこりは聞(き)きました。「ボクには心(こころ)がないんだ。

誰(だれ)も愛(あい)することができないんだ」

「一緒(いっしょ)に行(い)って、頼(たの)んでみましょうよ」とドロシーは言(い)いました。

そこでブリキのきこりも仲間(なかま)に入(はい)りました。

彼(かれ)はオノを持(も)って、道(みち)をふさぐ枝(えだ)を

切(き)りながら進(すす)みました。

6. 臆病(おくびょう)なライオン 🦁

森(もり)はますます暗(くら)く、深(ふか)くなりました。

突然(とつぜん)、大(おお)きなライオンが道(みち)に飛(と)び出(だ)してきました。

大声(おおごえ)でガオーッと吠(ほ)えました。

ライオンはカカシをなぎ倒(たお)し、

ブリキのきこりをひっぱたきました。トトに噛(か)みつこうとしたとき、

ドロシーはライオンの鼻(はな)をピシャリと叩(たた)きました。

「トトを噛(か)んだら承知(しょうち)しないわよ!」彼女(かのじょ)は言(い)いました。

「恥(は)ずかしいと思(おも)いなさい!

あなたはただの弱虫(よわむし)ね!」

ライオンはしょんぼりと頭(あたま)を下(さ)げました。「わかってるよ」と言(い)いました。

「オレは臆病(おくびょう)なんだ。みんなライオンは勇気(ゆうき)があると思(おも)ってるけど、

オレは何(なに)でもこわいんだ」

ドロシーは彼(かれ)がかわいそうになりました。

自分(じぶん)たちの旅(たび)について話(はな)してあげました。

「オズはオレに勇気(ゆうき)をくれるだろうか?」

とライオンは聞(き)きました。

「来(き)てごらんなさいよ」とドロシーは言(い)いました。

こうして、5人(にん)の仲間(なかま)が

黄色(きいろ)いレンガの道(みち)を進(すす)むことになりました。ドロシー、トト、

カカシ、ブリキのきこり、

そして臆病(おくびょう)なライオンです。

7. エメラルドの都(みやこ) 💚

たくさんの冒険(ぼうけん)をして、ついに

エメラルドの都(みやこ)が見(み)えてきました。美(うつく)しい緑色(みどりいろ)の都(みやこ)です。

壁(かべ)も緑(みどり)、家(いえ)も緑(みどり)、

空(そら)でさえ緑色(みどりいろ)に見(み)えました。

門(もん)のところで、緑(みどり)の制服(せいふく)を着(き)た男(おとこ)の人(ひと)が迎(むか)えてくれました。

「何(なに)の用(よう)だね?」と聞(き)かれました。

「偉大(いだい)なオズに会(あ)いたいのです」とドロシーは言(い)いました。

男(おとこ)の人(ひと)は緑色(みどりいろ)のメガネを渡(わた)しました。

「これをかけなさい」と言(い)いました。

「都(みやこ)がまぶしすぎて、

これをかけないと目(め)がつぶれてしまうからね」

彼(かれ)は緑(みどり)の大理石(だいりせき)の通(とお)りを案内(あんない)してくれました。

みんな緑色(みどりいろ)の服(ふく)を着(き)ています。

大(おお)きな宮殿(きゅうでん)に着(つ)きました。

「オズがお会(あ)いになるそうだ」と緑(みどり)の兵隊(へいたい)が言(い)いました。

「ただし、ひとりずつだ」

8. 偉大(いだい)なオズ 👑

最初(さいしょ)にドロシーが行(い)きました。大(おお)きな部屋(へや)に入(はい)ると

緑(みどり)の玉座(ぎょくざ)がありました。玉座(ぎょくざ)の上(うえ)には

体(からだ)のない、巨(きょ)大(だい)な頭(あたま)がありました。

「ワシはオズ、偉大(いだい)にして恐(おそ)るべき者(もの)だ」

と頭(あたま)が言(い)いました。「何(なに)を望(のぞ)むか?」

ドロシーはこわかったけれど、こう言(い)いました。

「カンザスの家(いえ)に帰(かえ)りたいのです」

「助(たす)けてやろう」とオズは言(い)いました。

「だがその前(まえ)に、やってもらいたいことがある。

西(にし)の悪(わる)い魔女(まじょ)を殺(ころ)してきなさい」

「でも、人(ひと)を殺(ころ)すなんてできません!」とドロシーは言(い)いました。

「ならば助(たす)けることはできん」とオズは言(い)いました。

ドロシーは泣(な)きながら部屋(へや)を出(で)ました。

9. いろんな顔(かお) 🎭

友(とも)だちもそれぞれオズに会(あ)いました。

カカシには、オズは美(うつく)しい女(おんな)の人(ひと)に見(み)えました。

ブリキのきこりには、おそろしい野獣(やじゅう)に見(み)えました。

ライオンには、火(ひ)の玉(たま)に見(み)えました。

でも、オズはみんなに同(おな)じことを言(い)いました。

「西(にし)の悪(わる)い魔女(まじょ)を殺(ころ)せ」と。

みんなとても悲(かな)しみました。

誰(だれ)も殺(ころ)したくなんてありません。

でも、オズに助(たす)けてもらうには、

そうするしかありませんでした。

10. 悪(わる)い魔女(まじょ) 🧙‍♀️

仲間(なかま)たちは西(にし)へ向(む)かって歩(ある)き出(だ)しました。

悪(わる)い魔女(まじょ)は彼(かれ)らが来(く)るのを見(み)ていました。

魔女(まじょ)には片目(かため)しかありませんでしたが、

望遠鏡(ぼうえんきょう)のようによく見(み)えました。

最初(さいしょ)に、魔女(まじょ)は40匹(ぴき)のオオカミを送(おく)りました。

ブリキのきこりがオノで全(すべ)て倒(たお)しました。

次(つぎ)に、40羽(わ)のカラスを送(おく)って目(め)をつつかせようとしました。

カカシがみんな追(お)い払(はら)いました。

それから、ハチを送(おく)って刺(さ)させようとしました。

ハチたちはブリキのきこりに針(はり)を折(お)られ、

死(し)んでしまいました。

最後(さいご)に、魔女(まじょ)は空(そら)飛(と)ぶサルを送(おく)りました。

サルたちはカカシの中身(なかみ)を引(ひ)っ張(ぱ)り出(だ)し、

ブリキのきこりを岩(いわ)の上(うえ)に落(お)としました。

そしてドロシーとライオンを

魔女(まじょ)のお城(しろ)へ連(つ)れていきました。

11. 溶(と)けちゃった! 💧

魔女(まじょ)はドロシーの銀(ぎん)の靴(くつ)をほしがりました。

でも触(さわ)ることができませんでした。

靴(くつ)の力(ちから)が強(つよ)すぎたからです。

そこでドロシーを台所(だいどころ)で働(はたら)かせました。

ある日(ひ)、魔女(まじょ)はいじわるなワナをしかけました。

床(ゆか)に鉄(てつ)の棒(ぼう)を置(お)いたのです。

ドロシーは転(ころ)んで、片方(かたほう)の靴(くつ)を落(お)としてしまいました。

魔女(まじょ)はそれを奪(うば)い取(と)りました。

ドロシーはカンカンに怒(おこ)りました!

バケツの水(みず)を魔女(まじょ)にぶっかけました。

「やめろ!」魔女(まじょ)は叫(さけ)びました。

「水(みず)をかけられたらおしまいだよ!」

魔女(まじょ)は溶(と)けて水(みず)たまりになり、消(き)えてしまいました。

ドロシーは銀(ぎん)の靴(くつ)を拾(ひろ)って、

履(は)き直(なお)しました。

自由(じゆう)になったのです!

12. オズの正体(しょうたい) 🎪

ドロシーはライオンを助(たす)け出(だ)しました。

一緒(いっしょ)にブリキのきこりを直(なお)し、

カカシにワラを詰(つ)め直(なお)しました。

悪(わる)い魔女(まじょ)の家来(けらい)たちも、自由(じゆう)になって喜(よろこ)びました。

みんなはドロシーに「金(きん)の冠(かんむり)」をくれました。

それは空(そら)飛(と)ぶサルを3回(かい)呼(よ)べる冠(かんむり)でした。

ドロシーは冠(かんむり)を使(つか)ってサルを呼(よ)び、

オズのところまで連(つ)れていってもらいました。

都(みやこ)に着(つ)いても、オズは何日(なんにち)も会(あ)ってくれませんでした。

ついにみんなは、玉座(ぎょくざ)の部屋(へや)へ押(お)し入(い)りました。

トトが隅(すみ)っこにあるついたてを倒(たお)しました。

するとそこには、小(ちい)さなおじいさんがいました。

「あなたは誰(だれ)?」とドロシーは聞(き)きました。

「わしがオズじゃよ」とおじいさんは言(い)いました。

恥(は)ずかしそうにしていました。

「ただの人間(にんげん)じゃないの!」とドロシーは言(い)いました。

13. 魔法使(まほうつか)いの贈(おく)り物(もの) 🎁

オズは身(み)の上(うえ)話(ばなし)をしました。

オマハから来(き)たのでした。気球(ききゅう)に乗(の)っていて、

偶然(ぐうぜん)オズの国(くに)へ飛(と)ばされてきたのです。人々(ひとびと)が彼(かれ)を

魔法使(まほうつか)いだと思(おも)ったので、魔法使(まほうつか)いのフリをしていたのでした。

「まだ私(わたし)たちを助(たす)けてくれますか?」とドロシーは聞(き)きました。

オズは一生懸命(いっしょうけんめい)考(かんが)えました。カカシの頭(あたま)に

ヌカと針(はり)を詰(つ)めました。

「これで脳(のう)みそが入(はい)ったぞ(みそっかすだけど鋭(するど)いぞ)」と言(い)いました。

ブリキのきこりの胸(むね)には、絹(きぬ)で作(つく)ったハートを入(い)れました。

「これで心(こころ)が入(はい)ったぞ」と言(い)いました。

ライオンには緑色(みどりいろ)の飲(の)み物(もの)をやりました。

「これが勇気(ゆうき)じゃ」と言(い)いました。

3人(にん)の仲間(なかま)は幸(しあわ)せでした。

欲(ほ)しいものが手(て)に入(はい)ったと信(しん)じたからです。

14. 気球(ききゅう) 🎈

「でも、私(わたし)はどうやって帰(かえ)ればいいの?」とドロシーは聞(き)きました。

「わしの気球(ききゅう)で行(い)こう」とオズは言(い)いました。

彼(かれ)も魔法使(まほうつか)いのフリをするのには疲(つか)れていたのです。

オズは気球(ききゅう)を作(つく)り、熱(あつ)い空気(くうき)でふくらませました。

さあ出発(しゅっぱつ)というとき、

トトがネコを見(み)つけました。トトは追(お)いかけました。

ドロシーもトトを追(お)いかけました。

ロープが切(き)れました!

気球(ききゅう)はオズだけを乗(の)せて、飛(と)んで行(い)ってしまいました。

「戻(もど)ってきて!」ドロシーは叫(さけ)びました。

でも、もう遅(おそ)すぎました。

15. お家(うち)へ 🏠

ドロシーはまた金(きん)の冠(かんむり)を使(つか)いました。

サルたちに家(いえ)へ送(おく)ってくれるよう頼(たの)みました。

でもサルたちは、オズの国(くに)を囲(かこ)む砂漠(さばく)を飛(と)び越(こ)えられませんでした。

誰(だれ)かがドロシーに、南(みなみ)の良(よ)い魔女(まじょ)

グリンダのことを教(おし)えてくれました。

ドロシーと仲間(なかま)たちは、彼女(かのじょ)に会(あ)いに行(い)きました。

グリンダは美(うつく)しく、親切(しんせつ)でした。

「あなたの銀(ぎん)の靴(くつ)が家(いえ)に帰(かえ)してくれますよ」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。

「かかとを3回(かい)合(あ)わせて、

行(い)きたい場所(ばしょ)を言(い)うだけでいいのです」

ドロシーはうれしかったけれど、さびしくもありました。

友(とも)だちとお別(わか)れのハグをしました。

「みんながいなくなるとさびしくなるわ」と言(い)いました。

そして、かかとを3回(かい)鳴(な)らしました。

「エムおばさんのところへ帰(かえ)して!」と言(い)いました。

世界(せかい)がグルグルと回(まわ)りました。

止(と)まったとき、ドロシーはカンザスの

大草原(だいそうげん)に座(すわ)っていました。

エムおばさんが家(いえ)から走(はし)ってきました。

「愛(いと)しいドロシー!」おばさんは叫(さけ)びました。

「いったいどこから来(き)たの?」

「オズの国(くに)からよ」とドロシーは言(い)いました。

「ああ、エムおばさん、家(いえ)に帰(かえ)れて本当(ほんとう)によかった!」