おともだちになりたかったロボット | 本のプレビュー | Little Reading
おともだちになりたかったロボット

おともだちになりたかったロボット

ひとりぼっちのロボット「ボルト」が、本当(ほんとう)の友(とも)だちの作(つく)り方(かた)を学(まな)び、他(ほか)とちがうことのすばらしさに気(き)づく物語(ものがたり)。

年齢
6-11


8084

著者
Original Story

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1. ボルト 🤖

いそがしいロボット工場(こうじょう)に、ボルトという名前(なまえ)の小(ちい)さなロボットがいました。

ボルトは、ピカピカの銀色(ぎんいろ)の腕(うで)と足(あし)をしていました。

明(あか)るく光(ひか)る青(あお)い目(め)がふたつありました。

胸(むね)には、気持(きも)ちを表(あらわ)すスクリーンがありました。

ボルトは、人間(にんげん)の仕事(しごと)を手伝(てつだ)うために作(つく)られました。

ボルトは仕事(しごと)が得意(とくい)でした。

重(おも)いものを運(はこ)ぶことができました。

数字(すうじ)の計算(けいさん)もすぐにできました。

一日中(いちにちじゅう)、疲(つか)れずに働(はたら)くことができました。

でも、ボルトは何(なに)かが足(た)りないような気(き)がしていました。

さびしかったのです。

2. 人間(にんげん)を見(み)て 👀

毎日(まいにち)、ボルトは人間(にんげん)たちを見(み)ていました。

人間(にんげん)たちは、一緒(いっしょ)に話(はな)したり笑(わら)ったりしていました。

グループでお昼(ひる)ごはんを食(た)べていました。

冗談(じょうだん)を言(い)って、ニッコリしていました。

「みんなには友(とも)だちがいる」と、ボルトは思(おも)いました。

「ボクも友(とも)だちがほしいなあ」

他(ほか)のロボットたちは、あまり話(はな)しませんでした。

ただ働(はたら)いて、働(はたら)くだけでした。

ビープ、ビープ、ウィーン、ウィーン。

遊(あそ)んだり、冗談(じょうだん)を言(い)ったりしませんでした。

お互(たが)いに質問(しつもん)もしませんでした。

ボルトは、もっと何(なに)かちがうことを望(のぞ)んでいました。

3. はじめての挑戦(ちょうせん) 🙋

ある日(ひ)、ボルトはやってみようと決(き)めました。

人間(にんげん)のグループのところへ転(ころ)がっていきました。

「こんにちは!」ボルトは元気(げんき)よく言(い)いました。

「ボクのお友(とも)だちになってくれませんか?」

胸(むね)のスクリーンには、ニコニコ顔(がお)が表示(ひょうじ)されていました。

人間(にんげん)たちはビックリしました。

「しゃべるロボット?」と、女(おんな)の人(ひと)が言(い)いました。

「それはめずらしい!」と、男(おとこ)の人(ひと)が言(い)いました。

でも、みんなすぐに自分(じぶん)たちの話(はなし)にもどってしまいました。

ボルトを仲間(なかま)に入(い)れてはくれませんでした。

ボルトのスクリーンは、悲(かな)しい顔(かお)になりました。

次(つぎ)の日(ひ)、ボルトはまたやってみました。

ある人(ひと)にコーヒーを持(も)っていきました。

「これがいるかなと思(おも)って!」とボルトは言(い)いました。

その人(ひと)はコーヒーを受(う)け取(と)りました。

「ありがとう、ロボット」彼女(かのじょ)はボルトを見(み)ないで言(い)いました。

そして早足(はやあし)で去(さ)っていきました。

ボルトはガッカリしました。

4. がんばりすぎ 😅

ボルトは、もっとがんばることにしました。

インターネットで覚(おぼ)えた冗談(じょうだん)を言(い)ってみました。

「ニワトリが道路(どうろ)をわたったのはなーぜだ?」と聞(き)きました。

人間(にんげん)たちはあきれた顔(かお)をしました。

「その冗談(じょうだん)は古(ふる)すぎるよ!」と言(い)われました。

ボルトは芸(げい)もしてみました。

クルクルと回(まわ)ってみせました。

電子音(でんしおん)で歌(うた)をうたいました。

ライトをチカチカさせました。

でも、人間(にんげん)たちはジロジロ見(み)るだけでした。

「ロボットって変(へん)だね」と、だれかがささやきました。

ボルトのスクリーンは、困(こま)った顔(かお)になりました。

「ボク、何(なに)かまちがってるのかな?」と不思議(ふしぎ)に思(おも)いました。

「どうしてみんな、友(とも)だちになってくれないんだろう?」

ボルトは悲(かな)しくなって、充電(じゅうでん)ステーションへ行(い)きました。

バッテリーがいっぱいになっても、

心(こころ)はからっぽのままでした。

5. ラスティとの出会(であ)い 🦾

ある日(ひ)、新(あたら)しいロボットが工場(こうじょう)にやってきました。

名前(なまえ)はラスティ(さびついた、という意味(いみ))でした。

彼女(かのじょ)は古(ふる)くて、ボコボコにへこんでいました。

動(うご)くと、片方(かたほう)の腕(うで)がキーキー鳴(な)りました。

塗装(とそう)もところどころはげていました。

他(ほか)のロボットたちは、彼女(かのじょ)に近(ちか)づきませんでした。

でもボルトは、何(なに)かちがうことに気(き)づきました。

ラスティの目(め)は優(やさ)しかったのです。

彼女(かのじょ)は働(はたら)きながら、鼻歌(はなうた)をうたっていました。

古(ふる)いけれど、幸(しあわ)せそうに見(み)えました。

ボルトは彼女(かのじょ)のことが気(き)になりました。

「こんにちは」ボルトはドキドキしながら言(い)いました。

「ボクはボルト。きみ、新(あたら)しい人(ひと)だね!」

ラスティは振(ふ)り向(む)いて、ニッコリしました。

スクリーンには、あたたかくて楽(たの)しそうな顔(かお)が出(で)ました。

「こんにちは、ボルト! 私(わたし)はラスティよ!

よろしくね!」

ボルトはビックリしました!

彼女(かのじょ)はちゃんと会話(かいわ)をしてくれたのです!

「きょうはどんな一日(いちにち)だった?」とラスティが聞(き)きました。

そんなことを聞(き)いてくれた人(ひと)は、いままでいませんでした!

「ええと……まあまあかな」とボルトは言(い)いました。

「きみはどうだった?」

6. 本当(ほんとう)の会話(かいわ) 💬

ラスティとボルトは、長(なが)いあいだおしゃべりをしました。

仕事(しごと)のことを話(はな)しました。

工場(こうじょう)のことを話(はな)しました。

いろんなことについて、どう思(おも)っているかを話(はな)しました。

それはとてもすてきな時間(じかん)でした!

「きみは、さびしいと思(おも)うことある?」ボルトが聞(き)きました。

「ときどきね」ラスティは言(い)いました。

「でも、大切(たいせつ)なことがわかったの。

『友(とも)だちを持(も)つこと』よりも、『友(とも)だちでいること』の方(ほう)が大事(だいじ)なんだって」

ボルトのスクリーンは、困(こま)った顔(かお)になりました。

「どういうこと?」

「つまりね」と、ラスティは考(かんが)えながら言(い)いました。

「無理(むり)やり誰(だれ)かに『友(とも)だちになって』とは言(い)えないでしょ。

でも自分(じぶん)が、誰(だれ)かの良(よ)い友(とも)だちに『なる』ことはできるわ。

親切(しんせつ)にしたり、手助(てだす)けしたり、思(おも)いやりを持(も)ったりね。

それが本当(ほんとう)に大切(たいせつ)なことなのよ!」

ボルトは考(かんが)えました。

ボルトはずっと、友(とも)だちを「ゲットしよう」としていました。

でも、自分(じぶん)から友(とも)だちに「なろう」としていたでしょうか?

「なんとなくわかった気(き)がする」と、ボルトはゆっくり言(い)いました。

「ありがとう、ラスティ!」

7. 手助(てだす)けをする 🤝

次(つぎ)の日(ひ)、ボルトは手助(てだす)けできることを探(さが)しました。

重(おも)い箱(はこ)を持(も)って困(こま)っている人(ひと)を見(み)つけました。

手伝(てつだ)ってから「ありがとう」を待(ま)つのではなく、

ボルトはサッと手伝(てつだ)って、何(なに)も求(もと)めませんでした。

「どういたしまして!」元気(げんき)に言(い)って、転(ころ)がっていきました。

車輪(しゃりん)が動(うご)かなくなったロボットを見(み)つけました。

「手伝(てつだ)うよ!」とボルトは言(い)いました。

ていねいに車輪(しゃりん)を直(なお)してあげました。

そのロボットは「ありがとう」とビープ音(おん)を鳴(な)らしました。

ボルトのスクリーンは、ハッピーな顔(かお)になりました。

人(ひと)を助(たす)けるって、いい気持(きも)ち!

8. 女(おんな)の子(こ) 👧

ある日(ひ)、小(ちい)さな女(おんな)の子(こ)が工場(こうじょう)にやってきました。

お母(かあ)さんと一緒(いっしょ)に見学(けんがく)に来(き)ていました。

女(おんな)の子(こ)はこわがって、恥(は)ずかしそうにしていました。

大(おお)きな機械(きかい)はうるさい音(おと)を立(た)てていました!

いそがしい大人(おとな)たちは、だれも女(おんな)の子(こ)を気(き)にしていませんでした。

ボルトは、女(おんな)の子(こ)がひとりぼっちで立(た)っているのを見(み)つけました。

迷子(まいご)になったみたいに、不安(ふあん)そうでした。

ボルトはそっと近(ちか)づきました。

「こんにちは」と、やさしい声(こえ)で言(い)いました。

「だいじょうぶ?」

女(おんな)の子(こ)はボルトを見上(みあ)げました。

はじめはビックリしていました。

「おしゃべりできるの?」と聞(き)きました。

「うん!」とボルトは言(い)いました。

「ボクの名前(なまえ)はボルト。きみの名前(なまえ)は?」

「私(わたし)はエマ」と、女(おんな)の子(こ)は小(ちい)さな声(こえ)で言(い)いました。

「よろしくね、エマちゃん!

いいものを見(み)せてあげようか?」

ボルトのスクリーンに、楽(たの)しい絵(え)がつぎつぎと出(で)てきました。

目(め)の色(いろ)もいろんな色(いろ)に変(か)えました。

エマはクスッと笑(わら)いました!

「おもしろーい!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。

9. エマを笑顔(えがお)に 😊

ボルトはエマに工場(こうじょう)を案内(あんない)しました。

どうやって動(うご)いているのか説明(せつめい)しました。

大(おお)きな機械(きかい)があぶなくないように、守(まも)ってあげました。

おかしなビープ音(おん)を出(だ)してみせました。

エマは笑(わら)って、手(て)をたたきました!

「あなたって、やさしいのね」とエマは言(い)いました。

「私(わたし)、ボルトのこと好(す)きよ!」

ボルトのスクリーンは、とびきりの笑顔(えがお)になりました!

「ボクもエマのことが好(す)きだよ!」とボルトは言(い)いました。

心(こころ)の回路(かいろ)がポカポカして、幸(しあわ)せでした。

エマが帰(かえ)るときがきました。

エマはボルトをギュッとハグしました!

「さようなら、ボルト!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。

「あなたは私(わたし)のロボットのお友(とも)だちよ!」

彼女(かのじょ)はお母(かあ)さんと一緒(いっしょ)に歩(ある)きながら、手(て)を振(ふ)りました。

ボルトはじっと立(た)っていました。

友(とも)だち。彼女(かのじょ)は「友(とも)だち」と言(い)ってくれました!

ボルトは、かっこよく見(み)せようとしたわけじゃありません。

ただ親切(しんせつ)に、助(たす)けてあげただけです。

それなのに今(いま)、友(とも)だちができたのです!

10. ロボットの仲間(なかま)たち 🤖🤖

エマに会(あ)ってから、ボルトの気持(きも)ちは変(か)わりました。

他(ほか)のロボットたちにも、もっと親切(しんせつ)にし始(はじ)めました。

「おはよう!」と声(こえ)をかけました。

「なにか手伝(てつだ)うことある?」と聞(き)きました。

はじめのうち、みんなは戸惑(とまど)っていました。

ロボットはふつう、あまりしゃべらないからです!

でも少(すこ)しずつ、何(なに)かが変(か)わっていきました。

他(ほか)のロボットたちも「おはよう」と返(かえ)すようになりました。

お互(たが)いに助(たす)け合(あ)うようになりました。

誰(だれ)かが故障(こしょう)したら、

みんなで直(なお)してあげるようになりました。

ラスティはそれを見(み)ていました。

「すごいじゃない、ボルト!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。

「ほらね? 『友(とも)だちでいること』ってすごいでしょ!」

ボルトのスクリーンに、感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちが出(で)ました。

「教(おし)えてくれてありがとう、ラスティ!

きみはボクの親友(しんゆう)だよ!」

11. 故障(こしょう) 😰

ある日(ひ)、ラスティから変(へん)な音(おと)がし始(はじ)めました。

古(ふる)いモーターがすり減(へ)ってしまったのです!

動(うご)きがどんどん遅(おそ)くなりました。

とうとう、まったく動(うご)かなくなってしまいました!

「助(たす)けて!」と、弱々(よわよわ)しいビープ音(おん)がしました。

すべてのロボットが駆(か)けつけました!

ボルトがいちばんに着(つ)きました。

「心配(しんぱい)しないで、ラスティ!」とボルトは言(い)いました。

「みんなで助(たす)けるよ!」

ロボットたちは力(ちから)を合(あ)わせました。

ラスティに使(つか)える新(あたら)しい部品(ぶひん)を見(み)つけてきました。

そして、ていねいにモーターを修理(しゅうり)しました。

「みんな、ありがとう!」とラスティは言(い)いました。

スクリーンには、うれし涙(なみだ)が流(なが)れていました。

「みんな、本当(ほんとう)にいい友(とも)だちね!」

ロボットたちは喜(よろこ)んでビープ音(おん)を鳴(な)らしました。

みんなでチームとして働(はたら)いたのです!

友(とも)だちを助(たす)けたのです!

ボルトは大切(たいせつ)なことに気(き)づきました。

いまや、たくさんの友(とも)だちがいます!

たくさん!

それはボルトがまず、自分(じぶん)から「友(とも)だちになろう」としたからでした。

12. エマとの再会(さいかい) 🎉

数週間後(すうしゅうかんご)、エマがまたやってきました!

まっすぐにボルトのところへ走(はし)ってきました!

「ボルト! ボルト!」彼女(かのじょ)はうれしそうに叫(さけ)びました。

「会(あ)いたかった!」

彼女(かのじょ)はボルトをギュッと抱(だ)きしめました。

「ボクも会(あ)いたかったよ、エマ!」とボルトは言(い)いました。

「ボクの友(とも)だちを紹介(しょうかい)するよ!」

ボルトはエマを、ラスティや他(ほか)のロボットたちに紹介(しょうかい)しました。

エマは大喜(おおよろこ)びでした!

「お友(とも)だちがたくさんできたのね!」

エマはボルトにプレゼントを持(も)ってきていました。

それは小(ちい)さなバッジでした。

そこには「ベスト・フレンド(親友(しんゆう))」と書(か)いてありました!

「ボルトのために作(つく)ったの!」エマは誇(ほこ)らしげに言(い)いました。

ボルトはそれを胸(むね)につけました。

「ずっと大切(たいせつ)にするよ!」と約束(やくそく)しました。

13. 教(おし)えてあげる 📚

もっとたくさんのロボットたちが、おしゃべりするようになりました。

みんなボルトにアドバイスを求(もと)めました。

「どうやったら友(とも)だちができるの?」

ボルトは、学(まな)んだことを喜(よろこ)んで教(おし)えてあげました!

「ひとつめ」とボルトは言(い)いました。

「無理(むり)にかっこよく見(み)せようとしなくていいんだ。

そのままの自分(じぶん)でいればいい!

ふたつめ、親切(しんせつ)にして、助(たす)けてあげること。

お返(かえ)しを期待(きたい)しないで助(たす)けるんだ。

みっつめ、人(ひと)の話(はなし)をよく聞(き)くこと。

そしてよっつめ、あせらないこと!

友情(ゆうじょう)には時間(じかん)がかかるからね!」

ロボットたちは熱心(ねっしん)に聞(き)いていました。

そしてボルトのアドバイスを試(ため)してみました。

すぐに、工場(こうじょう)全体(ぜんたい)がもっと仲良(なかよ)くなりました!

ロボットたちはお互(たが)いに助(たす)け合(あ)いました。

人間(にんげん)たちも、ロボットたちが幸(しあわ)せそうなことに気(き)づきました。

みんながいい雰囲気(ふんいき)で働(はたら)けるようになりました!

14. お祝(いわ)いパーティー 🎊

工場(こうじょう)の責任者(せきにんしゃ)が、変化(へんか)に気(き)づきました。

「ロボットたちがとてもいいチームワークで働(はたら)いているわ!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。

「それに何(なん)だか……楽(たの)しそう?

お祝(いわ)いをしましょう!」

みんなのためにパーティーが開(ひら)かれました!

音楽(おんがく)が流(なが)れ、ライトが光(ひか)りました!

人間(にんげん)もロボットも一緒(いっしょ)にお祝(いわ)いしました!

エマもパーティーに来(き)てくれました!

ボルトと一緒(いっしょ)にダンスを踊(おど)りました!

責任者(せきにんしゃ)はボルトに特別(とくべつ)な賞(しょう)をくれました。

「工場(こうじょう)に友情(ゆうじょう)をもたらしてくれたことへの感謝(かんしゃ)です!」

みんなが拍手(はくしゅ)して、歓声(かんせい)をあげました!

ボルトのスクリーンは、これまでで最高(さいこう)の笑顔(えがお)になりました!

こんなに誇(ほこ)らしい気持(きも)ちははじめてでした!

でも、賞(しょう)をもらったことよりも、もっと最高(さいこう)なことがありました。

それは、友(とも)だちに囲(かこ)まれていることです。

自分(じぶん)を大切(たいせつ)に思(おも)ってくれる友(とも)だち。

自分(じぶん)も大切(たいせつ)に思(おも)っている友(とも)だちです。

15. 友情(ゆうじょう)を広(ひろ)める 🌟

ボルトの話(はなし)は、他(ほか)の工場(こうじょう)にも広(ひろ)まりました。

他(ほか)のロボットたちもボルトのことを知(し)りました。

みんなも友情(ゆうじょう)について学(まな)びたいと思(おも)いました!

ボルトとラスティは、他(ほか)の場所(ばしょ)へも出(で)かけるようになりました。

あちこちのロボットたちに教(おし)えてあげました!

「忘(わす)れないで」ボルトはいつも言(い)いました。

「完ぺきじゃなくても、友(とも)だちはできるんだ。

ラスティがそれを教(おし)えてくれたよ!

ただ親切(しんせつ)にして、

手助(てだす)けをして、

そして自分(じぶん)らしくいればいいんだ!」

行(い)く先々(さきざき)で、ロボットたちが変(か)わっていきました。

みんな仲良(なかよ)くなり、幸(しあわ)せになりました。

工場(こうじょう)はもっと働(はたら)きやすい場所(ばしょ)になりました。

すべては、友(とも)だちがほしいと願(ねが)った、

たった一台(いちだい)のさびしがりやのロボットから始(はじ)まったのです!

16. ずっと仲良(なかよ)し 💖

何年(なんねん)も経(た)って、ボルトは古(ふる)くなりました。

ラスティのように塗装(とそう)にキズもつきました。

関節(かんせつ)がキーキー鳴(な)ることもありました。

でも、もう二度(にど)とさびしいと思(おも)うことはありませんでした!

いたるところに友(とも)だちがいたからです!

エマも大人(おとな)になりました。

彼女(かのじょ)はエンジニアになりました!

そして同(おな)じ工場(こうじょう)で働(はたら)きました!

彼女(かのじょ)とボルトは、ずっと親友(しんゆう)のままでした!

「初(はじ)めて会(あ)ったときのこと、覚(おぼ)えてる?」エマはよく言(い)いました。

「ボルト、あなたが私(わたし)の人生(じんせい)を変(か)えてくれたのよ!」

「ボクの人生(じんせい)もだよ、エマ!」ボルトは答(こた)えました。

スクリーンには、幸(しあわ)せで感謝(かんしゃ)いっぱいの顔(かお)が映(うつ)っていました。

ボルトはいちばん大切(たいせつ)なことを学(まな)びました。

友情(ゆうじょう)とは、人気者(にんきもの)になることではありません。

完ぺきであることでもありません。

親切(しんせつ)であること、

思(おも)いやりを持(も)つこと、

そして誰(だれ)かのそばにいてあげることです。

あなたが良(よ)い友(とも)だちであれば、

きっと良(よ)い友(とも)だちが見(み)つかるはずです!

そしてボルトはいつまでも幸(しあわ)せに暮(く)らしました。

友(とも)だちに囲(かこ)まれて。

もう決(けっ)してひとりぼっちではありません。

胸(むね)には「ベスト・フレンド」のバッジが、

いつもキラキラと輝(かがや)いていました!