
章
1. 美しい王妃 👑
むかしむかし、やさしい王妃がいました。
肌は雪のように白く、
唇はさくらんぼのように赤く、
髪は夜のように黒かったのです。
女の子が生まれると、
王妃はその子を白雪姫と名づけました。
クイズ
けれども、やさしい王妃は重い病気になりました。
白雪姫がまだ小さなうちに亡くなってしまいました。
王さまは泣いて泣いて、
美しい妻が恋しくてたまりませんでした。
小さな白雪姫には、お母さんがいなくなりました。
2. 魔法の鏡 🪞
一年後、王さまはもう一度結婚しました。
新しい王妃はとても美しかったのですが、
意地悪で、うぬぼれ屋でした。
自分の姿を見るのが大好きで、
世界でいちばん美しいのは自分だと思っていました。
クイズ
新しい王妃には魔法の鏡がありました。
どんな質問にも答えてくれます。
毎朝、王妃はこうたずねました。
「鏡よ鏡、壁の鏡。
この世でいちばん美しいのはだれ?」
長いあいだ、鏡は言いました。
「あなたです、王妃さま。」
王妃はうれしくて、にこにこしました。
でも白雪姫は成長し、
日に日に美しくなっていきました。
クイズ
3. 恐ろしい計画 🗡️
白雪姫が十六歳になったころ、
とてもこわいことが起こりました。
王妃が鏡にたずねると、
鏡はこう答えたのです。
「あなたも美しい。でも白雪姫のほうが美しい。」
王妃の顔は真っ赤になりました。
怒って足を踏みならしました。
その言葉が許せなかったのです。
クイズ
意地悪な王妃は恐ろしい計画を立てました。
一番の猟師を呼びます。
「白雪姫を森へ連れて行きなさい。
だれにも見られないところで殺して、
心臓を箱に入れて持ってきなさい。」
クイズ
4. 暗い森へ 🌲
猟師はとても悲しくなりました。
でも王妃の命令に逆らえません。
猟師は白雪姫を散歩にさそいました。
「きれいな花を見に行こう」と言って、
重い気持ちで森へ連れて行きました。
白雪姫はうれしくて、
森の散歩が大好きでした。
花をつみ、歌をうたい、
鳥が頭のまわりを飛び、
うさぎが足もとをはねました。
クイズ
二人はどんどん奥へ進みました。
木は高く、暗くなっていきます。
ついに猟師は止まり、
鋭いナイフを取り出しました。
白雪姫は不思議そうに見つめました。
「逃げなさい!」と猟師は叫びました。
「王妃はお前を殺そうとしている。
お前の美しさに嫉妬しているんだ。
遠くへ逃げて隠れなさい。
もう二度と城へ戻ってはいけない!」
クイズ
5. 迷子でこわい 🌙
白雪姫は力いっぱい走りました。
枝が腕をひっかき、
とげが服を破りました。
足が痛くなるまで走って、
涙がほほを流れました。
クイズ
森は暗くて、こわい音がしました。
ふくろうが鳴き、
遠くでおおかみがほえます。
白雪姫はこんなにこわい思いをしたことがありません。
おなかはぺこぺこで、
ぐうっと鳴りました。
もうだめだと思ったとき、
前に小さな明かりが見えました。
小さな家です!
クイズ
6. 小さな家 🏠
白雪姫は戸をたたきました。
でも返事はありません。
そっと押すと、きいっと開きました。
「こんにちは?」と小さな声で呼びました。
中は全部が小さかったのです!
小さな椅子が七つ。
小さなお皿が七枚。
小さなスプーンとフォーク。
小さなコップにはミルクが入っていました。
クイズ
白雪姫はとてもおなかがすいていました。
お皿を少しずつ食べて、
コップも少しずつ飲みました。
「怒られないといいな」と言って、
階段をのぼりました。
二階には小さなベッドが七つ。
それぞれ違う色の毛布がかかっていました。
白雪姫はねむくて、
三つのベッドにまたがって横になると、
すぐに眠ってしまいました。
クイズ
7. こびとたち 👨🦳
その夜、七人のこびとが帰ってきました。
ダイヤモンドの鉱山で働いていたのです。
名前もとても特別でした。
先生、おこりんぼ、ごきげん、ねぼすけ、
てれすけ、くしゃみ、そしておとぼけ。
「だれかがぼくの皿を食べた!」と先生。
「だれかがぼくのコップを飲んだ!」とおこりんぼ。
「だれかがベッドにいる!」とごきげん。
みんな急いで二階へ走りました。
クイズ
そこには白雪姫が気持ちよさそうに眠っていました。
「きれいだ!」とてれすけがささやき、
「天使みたい!」とごきげん。
「はっくしょん!」とくしゃみが大きくくしゃみをしました。
でも白雪姫は起きません。
次の朝、白雪姫が目を開けると、
七つの小さな顔が見つめていました!
白雪姫はびっくりして起き上がります。
先生がやさしく言いました。
「こわがらなくていいよ。傷つけたりしない。」
クイズ
8. 新しいおうち 🌻
白雪姫は悲しい話をしました。
こびとたちはよく聞いて、
かわいそうに思いました。
「ここにいていいよ!」とごきげん。
「守ってあげるよ!」と先生。
でもおこりんぼが言いました。
「気をつけて。知らない人には戸を開けるな。
王妃が見つけるかもしれない。
約束してくれ。」
白雪姫はすぐに約束しました。
クイズ
毎日こびとたちは仕事へ行きます。
白雪姫は家をそうじして、
おいしいごはんを作りました。
歌いながら働き、
鳥たちも手伝ってくれました。
みんな仲よく暮らしました。
クイズ
9. おばあさん 🧙♀️
城では王妃が鏡にたずねました。
鏡は正直に答えます。
「白雪姫がいちばん美しい。七人のこびとと住んでいる。」
クイズ
王妃は怒りで叫びました。
自分で白雪姫を殺すと決め、
おばあさんに変装しました。
背中を曲げ、
やさしい声を練習しました。
そして特別なりんごを作りました。
半分は赤くてきれい。
半分は白くて普通。
赤い半分には毒が入っています。
一口かじれば、
永遠に眠ってしまうのです。
クイズ
10. 毒りんご 🍎
次の日、だれかが戸をたたきました。
「どなた?」と白雪姫。
「かわいそうなおばあさんだよ。りんごを売っているんだ。」
白雪姫が窓から見ると、
害のなさそうなおばあさんがいました。
つやつやのりんごを見せます。
とてもおいしそうでした。
クイズ
「戸は開けられないの」と白雪姫。
「大丈夫。安全だよ」とおばあさん。
白い半分をかじって見せました。
「ほら、何ともない。」
白雪姫は窓から手を伸ばして、
りんごを受け取りました。
「ありがとう」と言って、
赤い半分をかじりました。
すると目の前が真っ暗に。
白雪姫は倒れてしまいました。
クイズ
11. ねむる白雪姫 😢
こびとたちが帰ると、
白雪姫が床に倒れていました。
息をしていません。
みんなで起こそうとしましたが、
どうしてもだめでした。
七人のこびとは泣いて泣いて、
白雪姫が大好きだったのです。
おこりんぼも涙をこらえられません。
「死んでしまった」とごきげん。
クイズ
でも白雪姫はとても静かで、
まるで眠っているようでした。
こびとたちは、埋めることができませんでした。
そこで、ガラスの棺を作りました。
花いっぱいの草原に置き、
毎日花をそえて、
交代で見守りました。
奇跡を信じていたのです。
クイズ
12. すてきな王子 🤴
ある日、王子が森を通りかかりました。
若くて立派な王子です。
ガラスの棺を見つけ、
中の美しい娘を見て胸がどきどきしました。
王子がたずねると、
先生が全部話しました。
王子は悲しくなって言いました。
「お別れにキスしてもいいですか?」
こびとたちはうなずきました。
クイズ
王子はそっと白雪姫にキスをしました。
すると白雪姫の目が開きました!
白雪姫は起き上がって笑いました。
魔法がとけたのです!
クイズ
13. いつまでも幸せに 💑
本当の愛のキスが白雪姫を救いました!
こびとたちは大喜びで踊り、
白雪姫をぎゅっと抱きしめました。
うれし涙が流れました。
王子と白雪姫は恋に落ち、
結婚することにしました。
七人のこびとも大喜びで、
お城の結婚式に、特別なお客として招かれました。
クイズ
意地悪な王妃が鏡にたずねると、
白雪姫が生きていると知りました。
王妃は怒りすぎて、
悪い心が破裂してしまい、
その場で倒れて死んでしまいました。
白雪姫は王子と結婚し、
七人のこびとも城で暮らしました。
みんな幸せに暮らし、
いつまでも、いつまでも幸せでした。